「古事記」や「日本書紀」にも登場する、神話の国・島根県。歴史とロマンあふれるこの地は、一度は訪れたい憧れの場所。今回は、そんな島根県に友人が遊びにきてくれ、夏の太陽が輝く季節に、津和野、松江、出雲を巡る旅へ!歴史的な街並みから息をのむ絶景、そして心温まる美食まで、五感をフルに使って島根の魅力を堪能してきました。
情緒あふれる小京都・津和野
旅の始まりは、山間の小さな城下町津和野から。まず向かったのは、白壁と掘割りが美しい殿町通りです。趣のある街並みを歩いていると、澄んだ水路に鮮やかな鯉がゆうゆうと泳いでいるのを発見!その数と色鮮やかさに感動しました。

そして、津和野には、山の中腹に朱色の鳥居が連なる太皷谷稲成神社があります。約1,000本もの鳥居が連なる参道は、まるで異世界への入り口のよう。参道を上りきった先にある本殿は、商売繁盛や五穀豊穣の神様として信仰を集めているそうです。

世界遺産と5万坪の庭園、歴史とアートに触れる
次に訪れたのは、横山大観をはじめとする日本画のコレクションで知られる足立美術館。しかし、この美術館の真骨頂は、何と言っても5万坪の広大な日本庭園です。

「庭園もまた一幅の絵画である」という創設者の言葉通り、窓枠が額縁となり、緑が鮮やかな庭園がまるで絵画のように美しく見えました。季節ごとに変わる表情を見てみたいと思える、まさに心奪われる絶景でした。

そして、世界遺産に登録された石見銀山。かつて日本の経済を支えた銀の採掘跡は、緑豊かな山の中にひっそりと佇んでいました。実際に坑道の中に入ることができ、ひんやりとした空気と暗闇が、当時の過酷な労働環境を想像させます。歴史の重みを感じる貴重な体験でした。


国宝の城と神々の地を巡る、松江&出雲
松江市に入ると、まず目に入るのが国宝松江城。黒を基調とした威厳ある天守閣は、その存在感に圧倒されます。ちょうど、八雲立つ『雲海松江城』~光と詩で紡ぐ物語のイベント最中で、雲の中に浮かぶような松江城を見ることができました。

そして旅のハイライト、出雲大社へ。大鳥居をくぐり、神聖な空気に包まれながら参道を歩きます。拝殿にかけられた巨大な大しめ縄は、その迫力に思わず息をのみました。神話の舞台にいることを肌で感じられる、特別な時間でした。


島根の旅に欠かせないのが、やっぱり美食です。ランチには、出雲そばをいただきました。香りが高く、コシのあるそばを、薬味と一緒に何杯もいただく「割子そば」は、忘れられない美味しさです。

絶景グランピングと美食で旅の締めくくり
旅の宿泊先は、日御碕の絶景を望む日御碕グランピング。目の前には、コバルトブルーの日本海と、白い灯台がそびえ立つロケーション。夜は満天の星空の下でBBQや花火を楽しみ、非日常の贅沢な時間を過ごせました。


さらに、旅の途中で立ち寄った奥出雲ワイナリーでは、ぶどう畑の美しい風景を眺めながら、島根県産のワインを試飲。爽やかな口当たりの白ワインは、夏の旅にぴったりでした。

また、今回は旅のお土産に出西窯(しゅっさいがま)の器を購入しました。シンプルながらも温かみのあるデザインは、日々の食卓を豊かにしてくれます。

次の旅はどこへ?
歴史、アート、絶景、美食と、様々な魅力が詰まった夏の島根旅行。今回はご紹介しきれなかった場所もたくさんあります。次の旅では、あなただけの特別な島根を見つけてみてはいかがでしょうか?